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兵庫県伊丹市を中心に「誰もが暮らせる地域づくり」の一環を担うべく24時間365日、障害児・者といわれる方々の自己実現に添える活動を行っています。
2023-09-13

誰もが暮らせる地域づくりフォーラム2023 ~在る(筈の)モノを確かめる~ ガイドブックっ!!

誰もが暮らせる地域づくりフォーラム2023~在る(筈の)モノを確かめる~ガイドブックっ!!【PDF版】

誰もが暮らせる地域づくりフォーラム2023~在る(筈の)モノを確かめる~ガイドブックっ!!

誰もが暮らせる地域づくりフォーラム2023
~在る(筈の)モノを確かめる~
ガイドブックっ!!

 いよいよ(?)待ちに待った!と言いますか、毎年(特にこの数年は)開催するのかどうかを悩み続けるフォーラムですが…やってきました9月16日(土)。
 当たり前にこの原稿は事前に書いていますので、今日のこの日の天気は解りませんが、おそらく台風の直撃は無さそうで良かったです。
 さて、毎年行うフォーラムですが、もー10年以上も続いている(のが、どーなんだ?ですが…)のですが、世の中の多くのアレコレと同様に2020年からはコロナ禍といわれる災難(あるいは騒動)に見舞われながら、その最中にも続けてきました(やたらと【続ける】という言葉を多投してみます※1)。
 継続することが必ずしも良いコトとは思いませんが、絶望的な中(やはり私ども法人としても2020年以降は色んな意味で地獄の様でした…そんなに大袈裟では無いです…地獄に行った事もありませんが…)止めず、諦めず、あるいは懲りずに…。そんな思いで今年のテーマは「在る(筈の)モノを確かめる」という文言としてみました。
 そーした理由は、やはり昨年(2022年)9月に障害者権利委員会から出された「総括所見」の内容…中でも第19条に対しての言及(強い要請)を知った(聞いた・読んだ)際に感じた心の痛み(刺されたと言うか握り潰されたというか…)を感じたからです。
 何故それ(心の痛み)を感じたのかと言いますと、私(あるいは私達=我々)が曲がりなりにも目指してきたコト※2が、なかなかどころか全然イケていない…そんなことを極々当たり前で至極当然な文言※3で指摘されているようで(いゃ、まぎれもなく勧告ですから…私個人に対してではないにしても…いちぉー日本市民の1人として、です…日本国民ではなかろうと…とか)憂鬱な私の心を刺激してくれたように思います。
 社会福祉基礎構造改革という名の下で2000年の介護保険、その後2003年の支援費制度(が始まった年と同じ年に有限会社しぇあーどは生まれています)から20年以上が経過した中、全く晴れやかでない私自身の心の中で、まさに幻想だとか絵空事等と言われたことが、ほんとにどうだったのか?と、この先はどうなんだ?ということを考えてみたい・確かめたいという思いでの企てです。
 まだまだ暑さが続く中、少しでも爽やかな気分になれることを願っています。

ジュネーブでの空気感や世界基準を教えて下さい 崔栄繁さん

 今回のゲストの1人・崔栄繁(さいたかのり)さん。なんと私より1つ年下(そこかっ!ですが)らしく(見栄えは確かに私のんが老けて見えるのかと思うのですが…箔が随分違うようです…私は錆と垢だらけ…^^;)我々のような業界(?)に身を置く(と言いますか首を突っ込んでいる?)方々にとっては言わずと知れた方ですが(しかし私どもの法人スタッフさんたちはけっこう知らなかったりしてまして…-_-;)今回のフォーラムにお誘いしたところ快く応じてくださった有難い(嬉しい)方です。
 実は私も崔さんとこれまでに面と向かってお話しする機会が無く、この原稿を書き終えた15日(金)の夜に初めて直接お話しするといった現時点です。おそらく見た目の通り(?)柔和で優しい方なのかと思います(たぶん)。登山もされるようですので、そこらあたりもお聞きしたいものです。
 今回はけっこうなボリュームのファイル(ppt)を持参頂いてまして、そもそもの権利条約と言いますか【権利】について、ダイバーシティだとかインクルージョンだとかの言葉の意味、更には行きたかった人も多かったんじゃあないかしら?と思われるジュネーブでの空気感、世界やアジアとニッポンのこと、総括所見の真の意味について…等々、私達にとって大きな学びに成るのかと思います。崔さんは終日(渾身会も)いらっしゃいますので様々なコトを聴きまくりましょう。
 と、崔さんの資料(ppt=スライド)からは沖縄好き(?)なのかスッパイマン(知る人ぞ知る??)が登場!!!共にジュネーブに行かれたようです。とてもステキなスライド内容です!お楽しみに(^^;)

お昼休み

 お昼休みは毎年90分程を見込んでいます。明日(17日・日)迄、ここいら(伊丹郷町と言います)では『鳴く虫と郷町』※4というイベントを開催しています。近隣のあちこちに設けられた虫篭から虫の音を聴くことができます。近隣には美味しいランチのお店も点在しています。ごゆっくりとお過ごしください。
 また、会場に戻られた際には今回お越しになられた皆さんとの会話と併せて、大竹翔子さんのカレンダーやpatisseriemozita※5の焼き菓子(クッキー等)等もご覧いただきご購入いただければ有難いです。

三木麻友美とオールスターズ

 お昼休みの後は毎度お馴染み恒例の演奏で、三木麻友美さんとしぇあーどスタッフみなさんの登壇です。曲は「カイト」で春頃から(もしかしたらもっと前から)入念な練習を重ねての発表となります。

漫談たのんます!青野浩美さん

 こちらもお馴染みの青野浩美さん。今回もお姉さまの真弓さんと一緒に来られています。
 ただ、今回、青野浩美さん、少し(と記していますが、どの程度か明確では無いです)懸命な働きぶり(某療育センターで2022年4月からの就労でバリバリの2年生)からか(?)疲れも蓄積されているようで、何時もの全開60分歌い捲りっ!!(半分は喋くりですが^^;)がちと難しいということで、今回は私やみなさんとのお話しを交えながら数曲歌っていただく予定です。

おやつタイム

 とにかく休息は大切です、という訳で、30分程のおやつタイムを設けています。鴻池(私たちの同じく伊丹市の北のはずれです)の誇る和菓子屋「すみれ屋」さん※6の和菓子と、これまた伊丹市の誇るフランダースさん※7の洋菓子です。お楽しみに!

母として、私として… 折田みどりさんみどりさん

 折田みどりさんもこの業界(あるいはこの界隈)では知らぬ人は居りますまいっ!なベリーダンサーです(しぇあーどでもご披露いただきました^^;)。と、その傍ら(?)バクバクの会※8 等でご活躍(?というのか、ですが)されています方であり、以前に私どものフォーラムにゲストとして登壇いただいた折田涼さんの姉(母という噂もあるようですが…)でもあります。
今回は朝からのお話しを介しながら、これまでのコト、これからのコトをお話し合えればと考えています。

みなさんとのお話し合い

 ということで、渾身会までもう少しっ!という時間を使って、お集まりいただいたみなさんの声をお聴きしたいと思います。ZOOM で参加の方々からもメッセージ頂ければと考えています。

付録
今年はラーの会が京都で5月と8月にありました

 ラーの会(重症心身障害児者といわれる方々等と共に生きる会については以下に趣旨等のQRコードを記しています)が今年は既に2回(5月と8月に)行われました。その際の前振り(話題提供)動画※9をYouTubeに置いていますのでお時間ある際にご覧ください。
 5月と8月と2回に渡り行われましたラーの会ではなかなかの議論(両日とも呑みながらの…だったせいか?詳細を思い出せないのですが…)がありました。
 昨年行われた建設的対話からの総括所見、その極当たり前の中身を読みながら、10年、20年、30年以上に渡り行ってきた活動はどうだったのか?だとか、近年では医療的ケア児等支援法ができたが…。様々な振り返り、変わったコトと変わらないモノを支援者といわれる方々や当事者といわれる方、ご家族のお話しを伺いました。
少し振り返ると2006年に障害者権利条約が国連で採択された後、まさに様々なコトがありました。その後日本は障害者基本法を改正し2014年に障害者権利条約に批准した訳ですが…。
その中でも印象に残るのが(遡って調べてみますと)2010年3月30日に行われた第6回障がい者制度改革推進会議(議事録※10)での議論から沸き上がった諸々※11…重心施設は人権侵害、地域移行、施設解体(施設不要論)、12万筆署名、etc…なんとも言えない胸(辺り)の痛みを感じたことを今も覚えています。
 奇しくも(?間違った表現と捉えられたらごめんなさい、です)そのひとつである全国重症心身障害児(者)を守る会からの要望書を併せた同年7月12日に行われた第5回総合福祉部会の北浦雅子さん(当時の重症心身障害児者を守る会の会長)の提出資料には「親の人たちが大きな衝撃を受けました」とあります。
 改めて、あの時に思ったコト=「同じ(かどうかは定かではないのかも?ですが)痛みや衝撃が在るんだ」を思い出したりして(しま)います。
 そして昨年の総括所見…によって、冒頭でも記させていただいた通りの「心の痛み」を強く感じた訳です。
 せんだっての京都でのラーの会では「みんな」や「全ての人・誰もが」に含まれない人が居続ける中「世の中はそれをあたかも成し遂げた、あるいは成し遂げようとしている」という空気感を醸しだしながら進んでいるような感覚を持ちました。
 そんな折、目に留まった全国重症心身障害児(者)を守る会の全国大会の案内をいただき、思わずポチっとしまして先週9日に広島で行われた大会に参加してきました。そこでのお話しも皆さんとできれば…と(も)思っています。
 今回ゲストとしてお越しいただいた折田みどりさんが2001年9月に発刊された(ようです、調べたところ)人権啓発絵本「やったネ」の後文にあるメッセージ※12には次のように在ります…【わたしたちの未来をつなぐ、たいせつなこどもたちのために、ひとりひとりの大人たちが、ひるむことなく、どんなこどもたちともまっすぐに向き合い、彼らが絶望のふちで涙をこぼさずにすむよう、大人の知恵と勇気でもって行動すること。それこそが、わたしたち大人がやらなければならない、『人権の世紀・21世紀』を創造する営みなのです。すべてのこどもたちがひととして愛し、愛され、すべてのこどもたちが、ひととして幸せに生きられるよう、わたしたちのだれもが真剣であらねばならないと想うのです。】…。更に【10年程前、ほとんどのこどもたちは、人工呼吸器をつければ、その一生を病院のベッドの上で四角い白い天井だけを見つめて生きるしかありませんでした。】とあります。
 私たち、子どもたち、全ての人の未来をどう考えて行けばよいのでしょうか。

  • ※1:【続ける】という言葉を重ねたのは、この間(COVID-19が日本でも騒がれ出した2022年春頃以降も私なりに「抗った」という気持ちも込めて…です。
  • ※2:私が目指してきたコトについてはラーの会(重症心身障害児者といわれる方々等と共に生きる会)の趣旨そのもので、以下からご覧いただけます。
  • ※3:障害者権利委員からの総括所見に関してはこちらをご覧ください。今回は崔栄繁さんによって解り易く説明もいただけると思います。

  • ※4:鳴く虫と郷町…伊丹市街地の恒例のイベントです。夕以降は酒蔵通りの灯篭にも灯が入り心地良い気分を味わえるかと思います。伊丹市立ミュージアムに足を運ぶのもおススメです。

  • ※5:patisseriemozita※6:すみれ家※7:フランダース
    ※8:バクバクの会  
      
    ※9:ラーの会京都 5月の会の前振り動画と8月の
    その1その2その3
    その48月の 
     
  • ※10:第6回障がい者制度改革推進会議議事録。ここでの東俊裕さんや尾上浩二さんの発言は振り返り確認したいところです。議事要録には東さんの言葉として「現状がこうであるからやむを得ないということがいいのかどうかが問題となる」とあります。同時に提出された竹端寛さんのレポート(尾上さん提出資料)、更に2010年8月31日に開催された第6回総合福祉部会に清水明彦さんによって提出された「青葉園基本理念」も貼ってみます。1982年に出来たモノです。
    議事録議事要録竹端さんレポート
    青葉園基本理念  
      
  • ※11:この諸々には色々(過ぎてすべてを書き出せませんが…)で、2010年7月12日に行われた障がい者制度改革推進会議の第5 回総合福祉部会で北浦雅子さんが提出された資料(要望書と併せて)、その後の2013年に掲載されたと思われる神奈川県重症心身障害児(者)を守る会の会?伊藤光子さんの記事、当時の北海道療育園の園?平元東さんの記事を貼ってみます。
    北浦さん資料伊藤さん記事平元さん記事
  • ※12:折田さんのメッセージ(2001年の)風が吹くように、風のように……
    ―おわりのものがたり・おとなのみなさんへ―
  • ※オマケ:崔さんのおとも^^;スッパイマン!
  • ※ フォーラム開催中、何なりと、しぇあーどスタッフ(しぇあちゃんロゴのシャツを着ています)にお申し付けください。
  • ※ 終了後もお時間ある方は参加者みなさんとの余韻をお楽しみください。
  • ※ 渾身会は18 時~、徒歩10 分程度にある?寿蔵という小西酒造さんの元酒蔵を利用したレストランです。地ビールや小西酒造のお酒も呑み放題です。

本日はありがとうございました!!!

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